製品の品質を守るため
緊張感を持って
日々の業務をていねいに。

加古川事業所 薄板室 熱延精整係

山内 偉織

2016年入社

業務内容

神戸製鋼加古川製鉄所内の熱延工場で、主にコイルの品質検査を担当しています。コイルとは鉄の塊を薄く板状に伸ばし筒状に巻き取ったもので、素材である鉄の状態により異物が混ざっていたり割れていたりと品質にばらつきがあります。こういった不具合を目視で発見し、カットなどの処理をおこない、納品物の品質を守るのが私の仕事。一勤務に50本、長さにして700メートル/コイルもの量をチェックすることもあります。基準に足りていない製品を見逃さないよう注意を払って作業しています。

不具合の種類は100項目以上に細かく分類されていて、製品ごとに判断基準も違います。欠陥不良などを瞬時に発見できるようになるため、先輩から重点チェックポイントなどを現場で教わりながら、半年かけてコイル検査員の資格を取得しました。自分のチェックを通ったものが良品としてお客様に納品されるので、自分の判断がクレームにつながることもありえます。責任の大きい仕事を任されているという認識を常に持ち、慎重に業務をおこなっています。

入社のきっかけ

子供のころから大きな機械を操作することに興味があり、高校の先生に良い会社があるとシマブンをすすめられました。応募前の職場見学では、とにかくすべての設備が大規模でダイナミックな工場内部に圧倒され、「ここで働きたい!」とワクワクしたのを覚えています。応募を決めるのに時間はかかりませんでした。
鹿児島県出水市出身なのですが、近年では地元からシマブンへ入社した人がいないため、今後、地元の後輩がシマブンに入社してくるのを楽しみにしています。

仕事のやりがい

自分がチェックし納品された鉄は、自動車のボディや建築資材など身のまわりのさまざまなものに加工され利用されています。シマブンに入社するまでは、鉄がどうやってできているかなど考えもしませんでした。社会人になって周りの見え方が変わりましたね。
仕事に慣れてきたころ、検査ライン運転中に操作を誤り、コイルに傷をつけてしまう異常を起こした事があります。慣れからくる単純なミスで、緊張感が抜けたころが一番危険だということを思い知らされました。以後、細心の注意を払い作業に集中するようになり、大きなミスはありません。仕事に対する心構えを見直すきっかけになり、よりいっそう成長したと思っています。
シマブンは上長との距離が近いこともあり、すぐに報告、相談できる体制が整っています。問題や事故が起こった時は、厳しいながらも全力でサポートしてくれるので心強いです。

今後の目標

質の高い製品を効率よく生産するということも大切ですが、工場内で一番大切なことはやはり安全です。何トンもある大きなコイルを小さなコントローラーで操作するので、ちょっとした操作ミスが大きな事故につながります。今後入社してくる後輩にも自分の経験や心構えを伝えていき、現場全体を安全安心に作業できる場にしていきたいと考えています。
今はあまり先のことは考えられませんね。社会人としてまだまだ成長途中だと思っているので、まずは一日一日を大切に、ていねいな作業を心がけ、細かなところにも気を配っていける一人前の人材になりたいです。

1日のスケジュール

  • 5:30

    起床

  • 6:30

    出社

  • 6:45

    ミーティング

  • 7:00

    ライン運転

  • 12:00

    昼食

  • 12:45

    ライン運転

  • 15:00

    終業

  • 15:30

    帰宅

  • 22:00

    就寝

休日の過ごし方

シマブンは有給休暇の取得率が高く、自分の時間を有効に過ごせている人が多い印象です。私は休日によく旅行に行っており、世界遺産でもある白川郷は友人たちと毎年訪れるほど気に入っています。外出予定のない休日は、寮の部屋でゆっくり映画を楽しむことも多いです。
上司や同僚と相談して調整さえできれば長期休暇を取得することもでき、年2回は1週間ほど休暇をもらって帰省しています。実家が遠いこともあり、まとまった休暇が取得できるのはありがたいです。

学生へのメッセージ

働きたいと思った会社に行くことは想像以上に大変だと思います。工場見学や職場見学の機会があるときは、ぜひ足を運んでみてほしいですね。私の場合、近年同じ学校からシマブンに就職した先輩がいなかったので、情報が少なく不安もありましたが、工場見学で職場の雰囲気や仕事内容への理解が深まり安心できました。少しでも多くの企業情報を集めて、自分の条件に合った会社に入社できるようがんばってください。