「金属といえば鉄」といわれるほど、鉄はわたしたちの生活に密着しています。
いつから人類は鉄を生活に取り入れるようになったのでしょうか?
その歴史は紀元前までさかのぼります。
人々は鉄鉱石や砂鉄を発見し、
古代オリエントや中国で製鉄技術が発明されます。
やがて18世紀を迎え、蒸気機関の発明とともに産業革命の基盤となっていきます。
古代から現代までの何千年もの間、鉄は人々の暮らしに息づき、
さまざまなものに利用され続けてきました。
近代文明は鉄とともに生まれたといっても過言ではありません。
なぜ鉄はこんなにも普及したのでしょうか。
それには、以下の理由があります。
こういった性質をもつため、
鉄は多くの道具や機械などに使用されるようになったのです。
安価なうえ柔軟な加工性をもつ鉄は、
人類にとって「最も扱いやすく」「最も便利」な
金属であると言えるでしょう。
また、精錬(鉱石から不純物を取り除き金属を取り出すこと)の面から考えても、
大量の電力を必要とするアルミと比べ、鉄は非常に低コストで精錬可能。
このような理由からも、「鉄に替わる素材は今後でてこないだろう」とも
言われているのです。
鉄が潤沢に存在するといっても、地球の資源には限りがあります。
資源の有効活用と地球環境の保全のためにも、
「鉄のリサイクル」がはたす役割は、より一層大きなものとなってきています。
なかでも日本は鉄スクラップ輸出大国ともいわれており、
世界においても重要な立ち位置を担っているのです。
私たちは鉄スクラップを『最先端の輸出商材』だと捉え、
鉄にかかわるノウハウを積み重ねながら、
全世界に向けて質の良い鉄を送り出しています。
現在、世界では鉄鋼市場が急激に加速しています。
中国やインド、東南アジア諸国など新興国による急速なインフラ整備をはじめ、
自動車人口の拡大、家電製品の発展もその要因のひとつです。
鉄の需要はこれからもどんどん増えていき、さらに大きな市場となっていくでしょう。
地球環境に寄り添う「鉄のリサイクル」は、
地球とともに生きていく私たち人類にとって、なくてはならない事業なのです。
良質な鉄を求める世界のニーズに応えるため、シマブンの挑戦は続いていきます。